拝啓 薫風の候、皆さまにはお健やかにお過ごしのことと拝察申し上げます。この度は当同好会へご入会戴きまして誠に有難う
ございます。これから皆さまとともに、四季折々の素敵な処を訪問し、お酒にまつわる様々な文化に触れて参りたいと存じます
ので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、今年度の最初の例会は関東平野の西のはずれ、「武蔵の小京都」と呼ばれる武州小川町(おがわまち)の小さいながらも
魅力的なふたつの酒蔵を訪ね、そのこだわりの日本酒を味わうべく下記ご案内申し上げます。
埼玉県比企郡小川町は、1300年の歴史を持つ手すき和紙「細川紙」の産地として有名で、この技術はユネスコ無形文化遺産にも
認定されております。また、自然豊かな環境と盆地特有の気候に恵まれ、秩父山系の伏流水と厳選された酒米を用い、伝統に
培われた製法で醸造する酒蔵があり、酒処「灘」にも負けない「関東灘」として清酒業界に知られております。
まずひとつ目の「武蔵鶴酒造」は文政二年(1819年)創業、清酒鑑評会での金賞受賞歴も多々あり、「飲む人の、笑顔を想う、
酒造り」をモットーに昔からの製法で、フルーティな香りと端麗な口当たりの「武蔵鶴大吟醸」(精米歩合40%)などが楽しめ
ます。ふたつ目の「晴雲酒造」は明治35年(1902年)創業、地元産酒米と自社精米に拘る「手造り感」をモットーに、「大吟醸
大晴雲」(精米歩合39%)や「しずく酒」、吟醸酒「玉井」などを味わって戴けます。 両酒蔵とも試飲は無料! 多種多様
な日本酒をご賞味戴けます。
お昼は「晴雲酒造」に隣接しております「自然処 玉井屋」にて、地元農家が丹精込めて育てた採り立ての野菜とお肉やお魚の
粕漬け、その他おばんざい風の取り合わせで地酒とのマリアージュと季節感がぴったりのランチを楽しんで戴けるものと存じま
す。 またお時間に余裕のある方は、「伝統工芸館」にお立ち寄りになりますと「和紙手すき体験」もできます。
少し遠方ではございますが、お酒・お食事・周りの自然ともきっと大満足戴けることと存じますので、新緑のひとときをお楽し
みに、どうぞ奮ってご参加下さい。
敬具
記
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